01ゴルフの起源
スコットランド発祥(15世紀)
ゴルフの発祥地はスコットランドのセント・アンドリュースとされ、起源は15世紀に遡ります。羊飼いが棒で石を打ってウサギの巣穴に入れて遊んだのが始まりという説が有力。「リンクスランド」と呼ばれる海岸沿いの砂丘地帯が天然のゴルフコースとなりました。
最古の記録は1457年
歴史上最古の記録は1457年・スコットランド王ジェームズ2世が発令したゴルフ禁止令。「軍事訓練(弓矢の練習)の妨げになる」という理由で、議会で禁止されたほどゴルフは庶民に浸透していました。この禁止令の存在が、当時すでにゴルフが盛んだったことを逆説的に証明しています。
全英オープン創設(1860年)
現代ゴルフの始まりは1860年・第1回全英オープン。スコットランド・プレストウィックGCで開催され、当初は8名のプロが参加。これが世界最古のメジャー大会で、165年経った今も続いています。1894年には全米オープンも創設され、ゴルフは一気にグローバルスポーツへ。
02日本ゴルフ史
1903年 神戸ゴルフ倶楽部(日本最古)
日本最古のゴルフ場は1903年5月24日創立の神戸ゴルフ倶楽部(六甲山上)。イギリス人貿易商A.H.グルームが4ホールから始め、9ホール完成時に正式創立。標高800m超の山上にあり、現在も会員制で営業中。日本ゴルフ史の出発点です。
1914年 東京ゴルフ倶楽部
1914年、東京・駒沢の地に日本人が日本人のために初めて創ったゴルフクラブ「東京ゴルフ倶楽部」が誕生。神戸GCが在留外国人主導だったのに対し、東京GCは日本人会員が運営。1932年に朝霞、1940年に現在の埼玉県狭山市へ移転。
1935年 日本ゴルフ協会(JGA)設立
1935年、日本ゴルフ協会(JGA)が設立され、競技ルール・ハンデ管理・選手権開催等の組織体制が整備されました。同時期に関東・関西の主要クラブが連携、戦後の日本ゴルフ復興の土台になります。
03関東七倶楽部
関東の名門7倶楽部
関東ゴルフ史の核となる7つの名門が「関東七倶楽部」。東京ゴルフ倶楽部(埼玉狭山)・小金井CC(東京小金井)・霞ヶ関CC(埼玉川越・東京五輪会場)・我孫子GC(千葉)・程ヶ谷CC(神奈川)・相模CC(神奈川)・鷹之台CC(千葉)の7倶楽部。いずれも創立100年級の歴史を持ちます。
会員制・選手権開催の常連
これらは会員権の取引価格が¥1,000万超のクラブもある超名門。日本オープン・日本女子オープン等の選手権開催実績多数。霞ヶ関CCは2020年東京オリンピックゴルフ会場としても知られます。
ビジターは紹介必須
一般プレーヤーは会員紹介がないと入場すらできないのが基本。JCBゴールドデスク(ゴルフ専用)等の特別ルートで予約できる場合もあります。一生に一度はラウンドしたい憧れ枠です。
04現代ゴルフの流れ
1957年 カナダカップ日本開催(ゴルフブーム起爆)
1957年、霞ヶ関CCでカナダカップ(現ワールドカップ)が開催。日本代表の中村寅吉・小野光一ペアが個人・団体ともに優勝の快挙を達成し、日本中にゴルフブームが到来。これを契機にゴルフ場建設ラッシュが始まりました。
1980〜90年代 バブル期会員権ブーム
バブル期にはゴルフ会員権が投機対象に。小金井CCの会員権は最盛期に¥4億超、千葉CCで¥2億超等の異常価格。ゴルフ場開発ラッシュで全国2,400コース超に達しました。バブル崩壊後は会員権価格が暴落し、現在は実勢価格が往時の1〜10%程度です。
2010年代以降 カジュアル化
2010年代以降はパブリックコースの台頭と予約サイト(楽天GORA・GDO・じゃらん)の普及で、平日¥4,000台のコスパラウンドが標準化。1人予約システム・カジュアルウェアOKコース・短時間ハーフラウンド等、若手・女性参入も活発に。
2020年代 東京五輪・松山英樹マスターズ
2020年東京五輪ゴルフ競技が霞ヶ関CCで開催(無観客)。2021年には松山英樹が日本人男子初のマスターズ制覇を達成し、新世代のゴルフ熱を呼びました。
05現代の日本ゴルフ
競技人口
約500万人(ピーク時1500万人から減少)。
コース数
全国約2,200コース(関東に約350)。
市場の特徴
シニア層中心・若手・女性層拡大中。
★ ぐーの感想:ゴルフの歴史は「600年の伝統 × 日本100年 × 現代の多様化」。歴史を知ると、ラウンドの一打が深く感じられます。